日本海洋学会 海洋環境問題委員会では,水質汚濁の著しい三河湾の流入河川である愛知県豊川流域の河川開発事業と河川管理について調査・検討を行い,その結果を「愛知県豊川水系における設楽ダム建設と河川管理に関する提言」を取り纏めました.
当提言は,わが国でも最も汚濁の進んだ三河湾の水域環境の保全と修復を目指し、現在その事業が進められている豊川の設楽ダム建設事業における適切な環境影響評価の実施と豊川水系の河川管理のあり方について指摘するものです.
当提言は,「有明海環境悪化機構究明と環境回復のための提言」(日本海洋学会海洋環境問題委員会,2001),「東京国際空港再拡張事業の環境影響評価に関する見解」(日本海洋学会海洋環境問題委員会,2005)等,これまで当委員会によって発表されてきた他の提言と同様に,「海の研究」誌上に掲載されます。また,2007年9月21日、愛知県庁記者クラブにおいてプレス発表行うなど広く社会への発信を目指しています.
追記:10月2日、当提言を国土交通省河川局、国土交通省中部地方整備局、愛知県、環境省総合環境政策局、環境省地球環境局に送付いたしました。
「愛知県豊川水系における設楽ダム建設と河川管理に関する提言」および「豊川水系における設楽ダム建設と河川管理に関する提言の背景:河川流域と沿岸海域の連続性に配慮した環境影響評価と河川管理の必要性」セット版(PDF: 420kB)
提言の背景要約版(PDF: 116 KB)