シンポジウム

シンポジウム2023-04-28T17:37:12+09:00
609, 2023

2023年度日本海洋学会秋季大会シンポジウム

2023-9-6|Categories: シンポジウム|

日本海洋学会海洋環境問題研究会の活動:過去・現在・未来 -設立 50 周年を迎えて-

開催日時:2023年9月23日(土)13:00~17:00
方式:京都大学吉田キャンパスとオンラインの同時進行によるハイブリッド開催
現地会場:吉田キャンパス南4号館 21号室(第2会場)
主催:日本海洋学会 海洋環境問題研究会
コンビーナー:福田 秀樹(東京大学大気海洋研究所)・速水 祐一(佐賀大学農学部)
参加申込:Google Formにて登録を受け付けています
趣旨&プログラム:こちらからPDFファイルとしてダウンロードができます
ZoomのURLは上記の参加申込をされた方にお送りしています。非会員の方も参加できます
※シンポジウム終了後にGoogle formにて、コメント・感想を受け付けています

趣旨
 日本海洋学会海洋環境問題研究会の前身である「海洋環境問題委員会」が設立されてより、本年で 50年を迎える。本委員会は、日本海洋学会が1973 年 4 月の総会で決議した「海洋環境問題に対する声明」に基づき設置されたが、その骨子は『日本海洋学会は,ここに海洋環境問題委員会を発足させ,今後積極的な環境問題の具体的な研究方法および研究体制を討議確立し,その活動を通じて,海洋環境の改善に努力するとともに,いかなる形においてもわれわれの研究が、環境改善とは逆の方向に悪用されることのないように努めます』とな っている。この強い決意の下、本会は海洋環境問題に対する日本海洋学会の海洋科学専門家集団としての社会的役割を果たすべく、延べ122名の会員(委員)の参画により運営されてきた。その具体的な活動は、1)地球規模の環境問題、沿岸環境の課題とそれに対する海の研究者の対応をまとめた出版物の発行、2)これらの問題等に対する議論と情報発信の場となるシンポジウムとナイトセッションの開催、3)問題の解決、環境保全・改善に向けた提言の取り纏めとなっている。科学的見地から取り纏められた「提言」として、東京湾三番瀬、中海本庄工区、中部国際空港人工島、有明海、東京国際空港再拡張、愛知県豊川水系設楽ダムに関連する問題に対するものが「海の研究」誌上に発表されており、これらを通じて海洋の環境保全・改善に向けた方向性を事業者や関係省庁・自治体に対して示してきた。この50年の間に社会情勢は大きく変化し、大規模な公共工事が減少する一方で、海洋の環境問題は産業活動や市民の日々の生活までの様々なプロセスが原因となるものが顕在化し、その規模も内湾レベルのものから地球規模ものまで多岐にわたるものとして、国民の全てに切実な問題となっている。会員、若手学生、ならびに行政や企業関係者、そして一般市民の間のコミュニケーションを促進してきた海洋環境問題研究会が、今後、担っていくべき活動について、研究会のこれまでの活動を振り返りながら、学会内外の方々と議論したい。

プログラム
13:00-13:15 開催主旨説明 福田 秀樹(東京大学)
13:15-13:40 有明海環境悪化機構究明と環境回復について 速水祐一(佐賀大学農学部)
13:40-14:05 羽田空港滑走路拡張事業での環境影響評価の科学的実施と、研究者の 参加課題
 風呂田利夫(東邦大学名誉教授)・野村英明(東京大学大気海洋研究所)
14:05-14:30 有害有毒赤潮研究に取り組んできて思うこと 今井一郎(北海道大学名誉教授)
14:30-14:55 日本の海洋環境問題と研究者との関わりの変遷に関する一考察 清野聡子(九州大学大学院工学研究院)
14:55-15:10 休憩
15:10-15:35 インターネットを活用した海洋プラスチック問題の啓発 中嶋亮太(海洋研究開発機構)
15:35-16:00 海洋環境問題としての気候変動予測と影響評価 河宮未知生(海洋研究開発機構)
16:00-17:00 パネルディスカッション   「海洋環境問題における研究者の役割」
司会:福田秀樹   パネリスト:今井一郎、河宮未知生、清野聡子、速水祐一、風呂田利夫

309, 2022

2022年度日本海洋学会秋季大会シンポジウム

2022-9-3|Categories: シンポジウム|

洋上風力発電の導入に向けた環境影響と合意形成に向けた課題と現状に関する情報交換

開催日時:2022年9月3日(土)13:00~17:00
方式:名古屋大学東山キャンパスとオンラインの同時進行によるハイブリッド開催
現地会場:環境総合館 1F レクチャーホール(第1会場)
主催:日本海洋学会 海洋環境問題研究会
共催:名古屋大学 大学院環境学研究科・宇宙地球環境研究所
コンビーナー:福田 秀樹(東大大海研)・小松 輝久(日本水産資源保護協会)

趣旨
 2020年10月の政府による「2050 年カーボンニュートラル宣言」および昨今の国際情勢に伴うエネルギー安全保障への対応策として再生可能エネルギーに対する期待が高まっている。2021年10月に閣議決定された第6次エネルギー基本計画は、エネルギーのうち再生可能エネルギーの割合を2030 年度には36~38%にし、なかでも洋上風力発電は、大量導入やコスト低減が可能であり、経済波及効果も大きく、再生可能エネルギー主力電源化の切り札として推進していくことが必要であると指摘している。しかしながら、洋上風力発電施設が沿岸環境や漁業に及ぼす影響についての懸念があることから、海域利用の合意形成が大きな課題となっている。洋上風力発電は海底に固定された基礎の上に発電機が設置される着床式と海上に係留された浮体構造物の上に発電機が設置される浮体式に大きく分類される。その他に、送電のための海底ケーブルだけでなく、海上に変電施設を伴うものもある。建設から運転時のこれらの施設が及ぼす流れや光環境など、物理環境(水の濁り、水中音、流向・流速)や海洋生物(コウモリ類、鳥類、海棲哺乳類、魚類、浮遊生物、底生生物)への影響を把握するために、洋上風力発電施設が生物を含めた海洋環境へ及ぼす影響を検討するための調査が行われている。また、洋上風力発電の適地に多数の洋上風力発電施設が設置される集合型風力発電所(ウィンドファーム)がつくられる場合、累積的影響を考慮する必要性も指摘されており、再生可能エネルギー導入を推進すべきエリア、環境保全を優先すべきエリア等の「ゾーニング」を活用した実証事業も行われている。しかしながら風力発電の導入が陸よりも遅れている海洋では、洋上風力発電に影響を及ぼされる可能性のある海洋生物やそれらの生息環境に関する基礎的な情報が陸域に比べて少なく、影響評価に関する国内の研究事例も十分ではない。そこで本シンポジウムでは大規模な洋上風力発電施設の導入で先行する海外での研究事例も含め、想定される影響や合意形成の研究事例の最新の動向を紹介し、市民・研究者・行政の担当者(ポリシーメーカー)の間で情報交換を行い、海洋科学の視点から合意形成に向けた課題点を明らかにする。

プログラム
13:00-13:15 開催主旨説明 福田 秀樹(東京大学)
13:15-13:40 洋上風力発電が海鳥に与える影響と影響軽減策 浦 達也((公財)日本野鳥の会)
13:40-14:05 水中音の影響 赤松 友成(笹川平和財団)
14:05-14:30 藻場への影響について 小松 輝久(日本水産資源保護協会)
14:30-14:55 構造物周辺の生態系への影響:魚類の研究事例を中心に 中田 英昭(長崎大学)
14:55-15:05 休憩
15:05-15:30 風車近傍の風の流れ 鈴木 章弘(株式会社 風力エネルギー研究所)
15:30-15:55 合意形成のガイドラインと事例紹介 諏訪 達郎(内閣府)
15:55-16:20 実海域フィールドセンターでの合意形成までのプロセス 中野 俊也(NPO法人 長崎海洋産業クラスター形成推進協議会 長崎海洋アカデミー)
16:20-17:00 総合討論

2909, 2018

2018年度日本海洋学会秋季大会シンポジウム

2018-9-29|Categories: シンポジウム|

公開シンポジウム「東京湾の過去・現在・未来」

シンポジウムの内容は「海洋と生物(生物研究社)」の241号242号にて特集されています。

開催日時:2018 年 9 月 29 日(土)10:00 ~ 16:45
会場: 東京海洋大学 品川キャンパス 講義棟大講義室
主催: 日本海洋学会 海洋環境問題研究会
共催: 東京湾海洋環境研究会、日本海洋学会 沿岸海洋研究会、東邦大学 東京湾生態系研究センター
協賛: 東京大学海洋アライアンス、東京湾再生官民連携フォーラム、東京湾をよくするために行動する会
後援: 東京湾再生官民連携フォーラム
コンビーナー:
片野俊也(東京海洋大)・梅澤有(東京農工大)・野村英明(東京大)・風呂田利夫(東邦大)

趣旨
 東京湾は、かつて世界で最も富栄養化の進行した内湾と言われた。その後、総量規制が行われるようになり、栄養塩濃度は次第に低下してきているとされる。しかし、その一方で、環境中に残るヒステリシスの存在によって赤潮と貧酸素水塊は現在も頻発している。赤潮は、有害、悪いイメージを持たれがちだが、基礎生産者でもある。貧酸素水塊は、底生生物群集に場合によっては回復不可能なダメージを与える。内湾の基礎生産者の動態は、栄養塩の供給状況だけでなく、埋め立てや空港滑走路の建設と言った湾そのものの形状や気象などの非生物的環境要因と捕食者となる動物プランクトンや底生生物、魚といった生物的環境要因とも相互に関連している。貧栄養化が先行している瀬戸内海では、総量規制により、赤潮の削減に一定の効果が認められているが、生物生産(漁獲)は低迷したままである。東京湾において、栄養塩の流入を規制すれば、過去の”古き良き東京湾”が蘇ると言うよりも、底生生物相を中心に大きなダメージを受け、地形も大きく変わった現状では、過去とも現在とも異なる第三の東京湾生態系が形成されることが多い大いに考えられる。
総量規制と言った行政による施策の東京湾再生、回復へ果たす役割は非常に大きい。しかし、施策は一度走り出すとなかなか修正ができず、規制が行き過ぎだと気づいても修正することは難しく、時間がかかる。そのためにも、施策の効果をいち早く検出、評価し、次の施策へ早く動きだすことも大切である。
東京湾には、長い調査研究の歴史もある。本シンポジウムでは、長く東京湾を見てこられた、プランクトン、底生生物、魚類の研究者にそのモニタリング成果を紹介頂くことで、東京湾奥部の現状について知見を共有し、進行中とされる貧栄養化が海域の生物相や生物生産にどのような影響を与えるのか、また、貧栄養化が東京湾生態系に与える影響をどのように評価していくべきかについて考えたい。

プログラム
10:00-10:10 主旨趣旨説明  野村英明(東京大学)
10:10-10:40 河口・沿岸・外海が繋がる東京湾の流動環境 ―羽田周辺水域を中心として― 八木宏(防衛大学)
10:40-11:10 東京湾における水質の長期変動と水産生物への影響 石井光廣(千葉県水産総合研究センター)
11:10-11:40 東京湾における栄養塩類・溶存有機物濃度の長期変動 久保 篤史(静岡大学)
11:40-13:00 休憩
13:00-13:30 東京湾における海洋酸性化の現状と将来予測 川合美千代(東京海洋大学)
13:30-14:00 東京湾の植物プランクトン 石丸隆(東京海洋大学)
14:00-14:30 東京湾の環境変化と動物プランクトンの変遷 立花愛子(東京海洋大学)
14:30-14:45 休憩
14:45-15:15 東京湾に出現したミズクラゲ個体数の長期変動  石井晴人(東京海洋大学)
15:15-15:45 干潟ベントス種多様性低下の現状 風呂田利夫(東邦大学)
15:45-16:15 東京湾における底棲魚介類群集および個体群の長期変動 児玉圭太・堀口敏宏(国立環境研究所)
16:15-16:45 総合討論

1710, 2017

2017年度日本海洋学会秋季大会シンポジウム

2017-10-17|Categories: シンポジウム|

公開シンポジウム「日本の代表的な内湾における環境研究の現状と今後の課題」

開催日時:2017 年 10 月 17 日(水)9:30 ~ 13:20
会場:東北大学青葉山北キャンパス 理学研究科合同 C 棟 青葉サイエンスホール
主催:日本海洋学会 海洋環境問題研究会
後援:日本海洋学会 沿岸海洋研究会
コンビーナー:梅澤有(東京農工大)・速水祐一(佐賀大)・野村英明(東大)・筧茂穂(東北水研)

趣旨
1960~70年代の高度経済成長期までは、富栄養化や重金属汚染などの類似した沿岸環境問題を抱えていた日本各地の内湾であるが、近年は、それぞれの沿岸海域において、貧酸素水塊、貧栄養問題、大規模な公共工事の影響、水産資源の劣化等、多様化した個別の環境問題が議論となっていることが多い。個々の海域の生物・物理・化学過程、水産業については、当研究会だけでなく、各関連学会の支部等が、特定の海域を対象としたシンポジウムを多く開催し、深い議論を重ねてきている。しかし、研究機関の人的・資金的資源が減少する中で、1つの海域に集中すればするほど、偏狭な視点に陥る恐れも多い。そこで、日本を代表とする内湾域の現在の問題と活動内容を共有し、相互比較を行うことは、調査・研究対象とする海域を客観的に眺め、新たな取り組みに活かすことが期待できる。また、現在は内湾環境に携わる関係者が多様化しており、関係者が1つの学会内で一同に会すことができなくなっているが、それぞれの海域で、大学、国・地方の研究所・水産試験場がどのように連携して海域環境のモニタリング、対応策の検討、地域啓発活動を進めているのか、成功事例、今後の課題も含めて情報を共有し、環境問題への適切な取り組み方を議論していくことも狙いとする。沿岸海域の環境問題に興味を持っている学生や若手研究者にも、こうした情報をまとめて得ることができる貴重な場を提供したい。

プログラム
9:30-9:40 主旨説明: 梅澤 有(東京農工大)
9:40-10:10 東北周辺内湾における環境研究の現状と今後の課題  筧 茂穂(東北区水産研究所)
10:10-10:40 東京湾における炭素循環変化  久保 篤史(静岡大学)
10:40-11:10 伊勢・三河湾における環境修復の方向性と生態系モデルの活用について 中村 由行(横浜国立大学)・田中 陽二(㈱エコー)・永尾 謙太郎(いであ㈱)
11:10-11:20 休憩
11:20-11:50 大阪湾における環境研究の現状と今後の課題 -栄養塩レベルの低下と生物への影響- 山本 圭吾(大阪府立環境農林水産総合研究所)
11:50-12:20 広島湾:総量削減から管理へ 山本 民次(広島大学)
12:20-12:50 有明海における環境問題と今後の課題-陸域負荷増加によらない富栄養化- 速水 祐一(佐賀大学)
12:50-13:20 総合討論

1109, 2016

2016年度日本海洋学会秋季大会シンポジウム

2016-9-11|Categories: シンポジウム|

公開シンポジウム「沿岸の水産・海洋学に関わる大学教育の在り方」

日時:2016 年 9 月 11日(日)12:10~16:20
場所:鹿児島大学郡元キャンパス 共通教育棟1号館2階121号講義室
主催:日本海洋学会沿岸海洋研究会、日本海洋学会教育問題研究会
コンビーナー:梅澤有(長崎大)・福田秀樹(東大大気海洋研)・小針統(鹿児島大)

趣旨
世界第6位の海岸線長、領海・排他的経済水域を持つ日本において、水産・海洋学分野の調査、研究、管理を担う若者の育成の重要性は依然として大きい。多様な興味、動機を持って水産・海洋系の大学に入ってくる学生が、水圏環境に関わる多様な大学院・職場へと巣立っていく過程で、現在の水産・海洋系の大学の教育の現状はどうなっているのだろうか? 多くの高校生、大学生の興味を惹きつけて、優れた若手人材を育てていくためには、高校、大学、大学院間の垣根を越えて、協力して教育を行っていくことが、学生のみならず、我々関係者の利益になっていくと考えられる。本シンポジウムでは、水産・海洋系の高校および、大学、大学院における学生教育の現状や、学生の動向、また、水産・海洋系の公的機関・企業が求める人物像を把握し、海洋研究者が、教育者として行うべき今後の課題、各大学が備えるべき教育体制(基礎と専門性)の在り方について議論する。各大学は、学生獲得という意味では競争相手でもあるが、他分野に流れる人材を、沿岸海洋学・水産学という分野に引き寄せるという意味で、本シンポジウムを一つの足がかりとして協力体制を築いていくことが出来るようにしていくことを目指す。

プログラム
12:10 – 12:15 会長挨拶   門谷 茂(北海道大学大学院 水産科学研究院)
12:15 – 12:30 趣旨説明: 水産・海洋系学部・大学院の学生動向、教育の現状と連携の必要性 梅澤 有(長崎大)・福田秀樹(東大)・小針統(鹿児島大)

第一部:大学教育の現状と取り組み 座長:梅澤 有(長崎大学 水産学部)
12:30 – 12:55  愛媛大学の地域と連携した海洋教育について  吉江直樹(愛媛大学CMES)
12:55 – 13:20 東海大学における海洋教育と独自の資格-海洋環境士-   轡田 邦夫(東海大学 海洋学部)
13:20 – 13:45 「水圏環境リテラシープログラム」の成果と課題 佐々木 剛(東京海洋大学 海洋科学部)
13:45 – 14:10 東京大学における海洋キャリアパス形成と人材育成のための 研究科横断型教育プログラム 木村伸吾(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 / 大気海洋研究所)
14:10 – 14:35 水産実験所における実習の高度化に向けて ~「教育関係共同利用拠点」と「水産海洋実践教育ネットワーク」~ 征矢野 清(長崎大学 海洋未来イノベーション機構) 
14:35-14:45 休憩

第二部:高校の取り組みと企業の求める人材    座長:福田 秀樹(東大大気海洋研)
14:45 – 15:10 水産高校としての教育の現状と大学への期待 川添博・二宮充久・福島聡(鹿児島水産高校)
15:10 – 15:35 沿岸海洋関連の実務において期待される応用研究 -研究の高度化と総合化を目指して- 柴木秀之(株式会社エコー)
15:35 – 16:00 大学院博士課程・ポスドクから地方公設試へのキャリアパス 山根広大(岩手県水産技術センター)
16:00 – 16:10 海の出前授業:日本海洋学会講師派遣事業の紹介 上野洋路(北海道大学 大学院 水産科学研究院)
16:10 – 16:20 総合討論

 

1403, 2016

ナイトセッション 新たな水質基準の導入と海域管理

2016-3-14|Categories: シンポジウム|

開催日時:2015 年 3 月 15日(火)18:15〜20:15
会場:東京大学理学部1号館 3階 336教室
主催:日本海洋学会海洋環境問題研究会
コンビーナー:
速水 祐一(佐賀大学低平地沿岸海域研究センター)
野村 英明(東京大学海洋アライアンス/大気海洋研究所)

趣旨

 環境省は、2015年8月に内湾や湖沼などの閉鎖性水域に関する水質保全に係る生活環境の保全に関する環境基準の見直しを行い、底層溶存酸素量を生活環境項目環境基準とし,また透明度を地域において設定する目標とすることを発表した。地域目標値の決め方など、今後新環境基準の設定に関する合意の形成は、海域の総合的管理のあり方にも影響すると考えられる。行政によって継続されているモニタリングデータを活用し、科学的合理性のある環境評価の上で有効利用するためには、今後さらなる議論も必要であろう。そこで本ナイトセッションでは、新たな水質基準導入の経緯・基準値の設け方等に関して情報共有を進めると共に、複数の海域の事例を織り交ぜながら、海域管理を踏まえた活発な意見交換を行いたい。

プログラム

閉鎖性水域の新たな水質基準について 柳田貴広(環境省 水環境課)     

実海域における事例1 
東京湾:底層DO環境目標値の考え方と試案 堀口敏宏(国立環境研)
東京湾における透明度の変遷 野村英明(東京大学 海洋アライアンス)

実海域における事例2
有明海 速水祐一(佐賀大学 低平地沿岸海域研究センター)
閉鎖性水域の総合的海域管理と新水質基準 古川恵太(笹川平和財団 海洋政策研究所)

総合討論

1404, 2011

公開シンポジウム「諫早湾開門調査について考える」

2011-4-14|Categories: シンポジウム|

公開シンポジウム「諫早湾開門調査について考える」

日時:2011年5月15日(日) 10:00-17:00
会場:佐賀大学教養教育大講義室
主催:日本海洋学会海洋環境問題委員会・日本海洋学会諫早開門調査WG・佐賀 大低平地沿岸海域研究センター
コンビーナー:速水祐一・佐々木克之 

趣旨:諫早湾干拓事業による潮受け堤防閉め切りにより有明海の漁場環境が悪 化したとして,沿岸の漁業者らが国を相手に堤防撤去や排水門開門を求めた訴 訟を起こしていたが,一審の佐賀地裁判決に続いて,2010年12月6日,二審の福 岡高裁においても,5年間の開門を国側に命じる判決が出された.これを受け て,国は早ければ2012年度にも開門調査を開始するという方向に向けて政治判 断しようとしている.開門とは,潮受け堤建設前とも現状とも異なった環境を 作り出す.また,もし開門を行うのであれば,副作用を最小限にして,環境改 善効果が最も大きくなるような開門方法をとることが望ましい.開門によって 最も変化するのは調整池、ついで諫早湾であり、現在環境が悪化している有明 海奥部への影響の有無について関心がもたれる。本シンポジウムでは,開門す ると諫早湾と有明海はどうなるのか,どのような開門方法が適しているのか, さらには,開門した場合の調査はどのようにすべきなのか等,広く議論したい.

<プログラム>
10:00-10:05 海洋環境問題委員会委員長 挨拶 鈴村 昌弘(産総研)
10:05-10:10 低平地沿岸海域研究センター副センター長 挨拶 大串 浩一郎(佐賀大)
10:10-10:40 趣旨説明と諌早開門問題の概要説明 速水 祐一(佐賀大)
10:40-11:20 開門による物理場と懸濁物輸送変化の予測 濱田 孝治(佐賀大)
11:20-11:50 対談:数値シミュレーションによる予測をどう理解するか 片野 俊也・濱田 孝治(佐賀大)
11:50-13:00 昼食休憩
13:00-13:30 開門による水質への影響予測 佐々木 克之
13:30-14:00 諫早湾潮受け堤開門が潮汐に与える影響 柳 哲雄(九州大)
14:00-14:10 休憩
14:10-14:40 諫早湾の潮受け堤防が諫早湾および有明海の海底環境と底生生物 に与える影響 堤 裕昭(熊本県立大)
14:40-15:10 韓国における複式干拓とその開門の結果と比較して 佐藤 慎一(東北大)
15:10-17:00 総合討論 司会 速水 祐一
17:00      閉会の辞 佐々木 克之

403, 2010

2010年度日本海洋学会春季大会シンポジウム

2010-3-4|Categories: シンポジウム|

シンポジウム「海洋酸性化による環境影響:現状と展望」
主催:日本海洋学会、日本海洋学会海洋環境問題委員会
コンビーナー: 石田 明生(JAMSTEC)・河宮 未知生(JAMSTEC)・鈴村 昌弘(産総研)
日時:2010年3月26日(金)13:00~17:40
会場:東京海洋大学品川キャンパス講義棟22番講義室

盛況のうちに終了しました。

1202, 2009

2009年度日本海洋学会春季大会シンポジウム

2009-2-12|Categories: シンポジウム|

「海洋環境問題における研究者の役割」

プログラム印刷版はこちらから(PDF)

主催: 日本海洋学会・日本海洋学会海洋環境問題委員会
コンビーナー: 鈴村 昌弘・小川 浩史・野村 英明
日時: 2009年4月5日(日)13:00~16:30
会場: 東京大学本郷キャンパス理学部1号館2階233号室

プログラム
13:00 – 13:05 挨拶  日本海洋学会会長 小池 勲夫(琉球大)
13:05 – 13:15 趣旨説明  海洋環境問題委員会委員長 鈴村 昌弘(産総研)
13:15 – 13:45 海洋環境問題委員会による提言活動とその影響・効果について:東京湾を取り巻く海洋環境問題を例として
風呂田 利夫(東邦大学)
13:45 – 14:05 関連学会における環境関連委員会の活動と現状:日本水産学会
水産環境保全委員会委員長 山本 民次(広島大学)
14:05 – 14:25 海洋環境問題の現場で研究者が直面する問題点とは?
清野 聡子(東京大学)
14:25 – 14:45 環境問題におけるサイエンスインタープリターとしての研究者の役割
河宮 未知生(JAMSTEC)
休 憩
15:00 – 15:20 若手研究者の海洋環境問題への取り組みへの障壁は何か?
梅澤 有(長崎大学)
15:20 – 15:40 海洋研究者・教育者に社会が求めるものとは I. 人材育成に対する期待
山本 龍太(ドリスジャパン株式会社)
15:40 – 16:00 海洋研究者・教育者に社会が求めるものとは II. 専門家集団としての期待
菅波 完(高木仁三郎市民科学基金)
16:00 – 16:30 総合討論

Go to Top