公開シンポジウム「日本の代表的な内湾における環境研究の現状と今後の課題」

開催日時:2017 年 10 月 17 日(水)9:30 ~ 13:20
会場:東北大学青葉山北キャンパス 理学研究科合同 C 棟 青葉サイエンスホール
主催:日本海洋学会 海洋環境問題研究会
後援:日本海洋学会 沿岸海洋研究会
コンビーナー:梅澤有(東京農工大)・速水祐一(佐賀大)・野村英明(東大)・筧茂穂(東北水研)

趣旨
1960~70年代の高度経済成長期までは、富栄養化や重金属汚染などの類似した沿岸環境問題を抱えていた日本各地の内湾であるが、近年は、それぞれの沿岸海域において、貧酸素水塊、貧栄養問題、大規模な公共工事の影響、水産資源の劣化等、多様化した個別の環境問題が議論となっていることが多い。個々の海域の生物・物理・化学過程、水産業については、当研究会だけでなく、各関連学会の支部等が、特定の海域を対象としたシンポジウムを多く開催し、深い議論を重ねてきている。しかし、研究機関の人的・資金的資源が減少する中で、1つの海域に集中すればするほど、偏狭な視点に陥る恐れも多い。そこで、日本を代表とする内湾域の現在の問題と活動内容を共有し、相互比較を行うことは、調査・研究対象とする海域を客観的に眺め、新たな取り組みに活かすことが期待できる。また、現在は内湾環境に携わる関係者が多様化しており、関係者が1つの学会内で一同に会すことができなくなっているが、それぞれの海域で、大学、国・地方の研究所・水産試験場がどのように連携して海域環境のモニタリング、対応策の検討、地域啓発活動を進めているのか、成功事例、今後の課題も含めて情報を共有し、環境問題への適切な取り組み方を議論していくことも狙いとする。沿岸海域の環境問題に興味を持っている学生や若手研究者にも、こうした情報をまとめて得ることができる貴重な場を提供したい。

プログラム
9:30-9:40 主旨説明: 梅澤 有(東京農工大)
9:40-10:10 東北周辺内湾における環境研究の現状と今後の課題  筧 茂穂(東北区水産研究所)
10:10-10:40 東京湾における炭素循環変化  久保 篤史(静岡大学)
10:40-11:10 伊勢・三河湾における環境修復の方向性と生態系モデルの活用について 中村 由行(横浜国立大学)・田中 陽二(㈱エコー)・永尾 謙太郎(いであ㈱)
11:10-11:20 休憩
11:20-11:50 大阪湾における環境研究の現状と今後の課題 -栄養塩レベルの低下と生物への影響- 山本 圭吾(大阪府立環境農林水産総合研究所)
11:50-12:20 広島湾:総量削減から管理へ 山本 民次(広島大学)
12:20-12:50 有明海における環境問題と今後の課題-陸域負荷増加によらない富栄養化- 速水 祐一(佐賀大学)
12:50-13:20 総合討論

Published On: 2017-10-17Categories: シンポジウム